「団塊の世代」の多くが結婚し子供を産み第二次ベビーブームを起こしたように、「団塊ジュニア世代」が第三次ベビーブームを起こすという期待もありましたが、これは幻に終わりました。そして、日本の少子化が大きく進む結果となりました。2040年問題の本質は、単身で貧しい高齢者の比率が増えるということなのです

2040年問題は、まだまだ議論すべき点がたくさんあります。団塊ジュニア世代の支援や、副業・兼業の促進、健康寿命の延伸、高齢者の就業機会の確保、先進テクノロジーの更なる活用など、様々な手当てが必要になるでしょう。

おわりに

高齢化が進む中で、大きな山場である2025年問題と2040年問題について考えてきました。

高齢化は日本だけに降りかかる課題ではなく、今後は、先進地域はもとより開発途上地域においても、急速に進展すると見込まれています。いち早く高齢化が進む日本の対応に、世界中が注目しているといえます。世界の先頭に立って解決に向けて議論していく必要があります。

【参考】
(※)令和元年版「高齢社会白書」内閣府

広瀬 まき