毒親に育てられるとどうなる?

一般的に言われているのは、毒親に育てられると極端に従順になるとか、逆に反抗的になるといったもの。そのほかに自己肯定感が低い、何事も我慢しがち、自分で物事を決められないなどとも言われています。メンタルの不調や良好な人間関係をうまく築けず生きづらさを抱える場合もあります。

筆者の場合は、とにかくプチ毒親の呪縛から逃げようと、社会人になったのを機に家を出て親と距離を作りました。ひとり暮らしをすると宣言してからは毎日喧嘩です。断念するという選択肢も持ちかけられましたが、あきらめず説得することで許可を得たのです。

それまでは子どもと自分は一つの同じ人格であるとまで思っていた母でしたが、物理的な距離をとったことで少しずつ気持ちの面でも子離れができたように思います。

自分が親になって感じた「プチ毒親」の教訓

その後もいろいろと母ともめることはありましたが、今自分が親になって感じることがあります。それは、行き過ぎた愛情表現ではあるけれど、子どものことを必死で守ろうと心配して育ててくれたのだということ。

プチ毒親に育てられたので、自分の子どもには自由にのびのびと育ってほしいという思いがあります。しかし時折、過干渉やコントロール欲求が出てしまうのも事実。そのたびに「今のは本当に子どものためだったかな?」「自分の満足のために押し付けなかったかな?」と自分に問いかけます。

誰しも完璧な親はいないのだからと自分を励まし、一旦立ち止まり修正しつつ、子どもの成長の芽をつぶさないように見守れる親を目指しています。