「我が家は上の子と下の子が7歳違い。上の子の学校に、まだ小さい赤ちゃんを連れていくことがしばしばありました。用事が長引いてくると、赤ちゃんも当然お腹がすきます。その日、私はエルゴで下の子を抱いていたので、教室の端で授乳をしてしまいました。目隠しもあるし、胸があらわになっているわけでもない。自分ではそう思っていたのですが、すぐさま仲の良いママ友から『ここはマズイって!!』と注意されました。

下の子の付き合いをしていると、お互いの授乳風景は自然な光景です。しかし、ほとんどが小学生の保護者の中で赤ちゃんのお世話をしていた私。『この抱っこひもの中でおっぱいをあげている』ということが非常識だったのです。全くそのことに気づかないで授乳してしまい、しまったと思いました」

外での授乳は、乳児を抱えている人たちの間では普通の光景でも、一般的に考えると全く違った印象を受けます。この場合、そのことを思い出すだけでも「配慮」になったのではないでしょうか。

公共の場での配慮

また、子供を連れているとどうしても「ちょっとくらいいいか」と思ってしまうこともあります。しかし、鉄道や飛行機といった公共の場所にはさまざまな事情を抱えた人々がいるものです。「子供を黙らせることはできない」かもしれませんが、少し気をつけるだけで、状況はグンと変わってくるようです。