「全体の残高と金利、毎月の返済額を整理して書き出し、金利の高いものはより低いローンにまとめたり、奨学金はボーナス月にたくさん返す予定にしたり、必死で返済計画を立てた。そうすると、家賃などを払うとマイナスになる。毎月赤字。これではダメだと思って副業を始めた」と言います。

副業ではいろんなことをやったようで、「お金が稼げるなら何でもいいと思って、とにかく講演音声の文字起こしとか入力作業とか、テレアポとか、いろいろやったけどあまりに効率が悪くて結局アルバイトをすることに。18時に仕事が終わるから、平日4日は19時から23時までの4時間コールセンターの仕事をして。土日もコールセンターの仕事を9時から18時まで。死ぬかと思うくらい働いた」と話してくれました。

その甲斐あって、奨学金の返済はまだ残っているものの1,000万円の貯金に成功したCさん。「残り200万円くらいなので一括で返済しようと思ったけれど、1,000万円という数字が見たくなった。普通に考えて早く返済した方がいいに決まっているんだけど、1,200万円貯まったら200万円返済して、まだ1,000万円残ってるっていうのをやってみたい」と笑って話してくれました。

もはや貯金が生きがいと豪語する

28歳までに1,000万円を貯めたCさんは、不動産会社で営業事務の仕事をしています。趣味、生きがいはまさに貯金という強者。不動産会社に入ったのも、彼女が学生時代に練りに練ったライフプランの中の一つ。不動産投資の実践的な知識を勉強するためだったのだそう。

「大学2年のときに、父の知り合いが出るからと付き合いで連れて行かれた講演会で私の人生が変わった。午前は株や投資信託での資産運用、午後は不動産投資の話というプログラム。午前で知り合いの講演が終わったので帰ろうという父を引き留めて、午後も話を聞くことに。そこで聞いた話が魅力的すぎて、社会人として働くようになったら不動産投資をやろうと心に決めていた」と語ります。