シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はセルフ式うどん店「丸亀製麺」他を運営するトリドールHD(3397)の、2020年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年2月5日に更新されたトリドールHDの2020年1月既存店売上高は、対前年同月比106.4%となりプラス成長。内訳は客数105.9%、客単価100.5%でした。

また全店売上高も112.5%と110%を超えるプラス成長となっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高は12月まで、プラス成長月8カ月、マイナス成長月2カ月と堅調な推移を見せています。ただし客数のマイナス月1カ月に対し、客単価のマイナス月は7カ月も存在します。なお、1月の客単価はプラス(100.5%)ですが、プラスとなるのは昨年8月(101.3%)以来です。

一方で全店売上高は今期全ての月でプラス成長が継続。1月は対前年同月比112.5%になるなど、高い成長を見せています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は2018年10月以降、2,500-2,700円台でフタがされた状態が続きました。しかし昨年11月に窓を開けて上昇し3,000円台に到達。ただしその後反落し、2月3日には再び2,400円台に下落。現在は2,700円前後まで戻して取引されています。

店舗業績は順調に伸びていますが、株価は上昇の波に乗り切れていません。店舗業績の伸びを背景に、今後は株価も上昇トレンドになるのか注目されます。

トリドールホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:月次売上高レポート(2020年3月期)

LIMO編集部