シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「セリア」を展開するセリア(2782)の、2020年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年2月5日に更新されたセリアの2020年1月既存店売上高は、対前年同月比99.1%となりマイナス成長。内訳は客数100.0%、客単価99.2%であり、客単価が響きマイナス成長となりました。
一方で全社売上高は106.9%で、プラス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
既存店売上高は、今期プラス成長となったのは9月(102.2%)の1カ月のみです。また客数と客単価で対前年同月比100%以上になったのは、客数が4カ月の一方で客単価は9月の1カ月のみ。客単価の苦戦からマイナス成長が継続中です。
一方、全社売上高は今期全ての月でプラス成長を維持しています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は2018年1月の7,390円が天井であり、現在は昨年8月に付けた安値2,363円からの回復過程にあります。
昨年11月以降、株価は3,000円台を維持しており、2020年1月には一時3,500円目前まで上昇しました。しかしその後下落し、現在は3,000-3,100円付近での取引が続いています。
既存店は1月に下期初めて、客数で対前年同月比が100.0%台となりました。今期客数が苦戦する中で、2月以降も客数が100%以上の数字を維持できるのかが注目されます。
参考資料:2020年1月度の月次売上高
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