たとえば日本でも、2011年3月11日に発生した東日本大震災に関して、被災者に寄付をしたことが幸福度の上昇に繋がっていることを示した研究が発表されています。

「金銭的には満たされているはずなのに、幸せが感じられない…」という方は、困っている他人のためにプレゼントや寄付をすることから始めてみるといいかもしれませんね。

まとめ

お金は、自分自身のために使うよりも他人のために使う方が幸福度の上昇につながるという研究を見てきました。

だれにでも当てはまることですが、お金の使い道について考えていると、どうしても自分自身の利益を優先してしまうものです。常に“自分自身の利益=幸せ”が成り立つわけではないというのは意外でしたね。

他人のためにお金を使うことは自分自身の幸福度を高める効率的なルートだということを知っておくと、自然とお金の使い方の幅が広がり、人生がより豊かになっていくかもしれません。

【参考】
・「Prosocial Spending and Happiness: Using Money to Benefit Others Pays Off」(Elizabeth W. Dunn, Lara B. Aknin, Michael I. Norton)
・「東日本大震災が生活満足度と幸福感に与えた影響」(石野卓也、大垣昌夫、亀坂安紀子、村井俊哉)

タナカ チアキ