シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はファミリー向けイタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤ(7581)の、2020年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年2月3日に更新された、サイゼリヤの2020年1月既存店売上高は、対前年同月比105.1%となりプラス成長。内訳は客数103.3%、客単価101.8%でした。

また全店売上高も105.0%となりプラス成長。全店ベースでも客数103.4%、客単価101.6%で、両者ともプラスとなっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は8月決算)。

既存店売上高は昨年9月にプラス成長(100.6%)となったものの10月から3カ月続けてマイナス成長。しかし1月は今期2度目のプラス成長(105.1%)となりました。客数は今期4カ月マイナスが続きましたが、1月に今季初のプラス(103.3%)となり売上高のプラス成長に貢献しています。

全店売上高も既存店同様、9月のプラス成長(100.3%)の後に3カ月マイナス成長が続きましたが、1月はプラス成長(105.0%)に転じました。

既存店及び全店ともに10月の売上高が対前年同月比91%台に落ち込みましたが、1月はプラス成長するまでに回復しています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は2018年12月25日に1,696円の安値を更新後に反転し、昨年9月には2,800円台に到達しました。その後2,382円まで下落した後、2020年1月には再度2,800円台を回復したものの程なく2,300円台まで下落。現在は2,400円台で取引されています。

既存店及び全店売上高ともに、1月は昨年9月以来の対前年同月比でプラス成長を果たしました。1月のプラス成長を今後も維持できるのかという点が注目されます。

サイゼリヤの過去1年の株価推移

参考資料:サイゼリヤ月次報告(2020年8月期)

LIMO編集部