シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「すき家」他を運営するゼンショーHD(7550)の、2020年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年2月3日に更新された、すき家の2020年1月既存店売上高は、対前年同月比101.9%となりプラス成長。内訳は客数100.9%、客単価101.0%でした。
全店売上高も102.1%であり、既存店・全店ともにプラス成長を果たしています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
今期の既存店売上高は7月のみ対前年同月比でマイナス成長(98.6%)であり、他の月は全てプラス成長が継続。また客数も7月(98.6%)と10月(98.4%)のみがマイナスで、客単価は全ての月が100%以上です。
全店売上高も既存店同様7月はマイナス成長(98.5%)となりましたが、他の月は全てプラス成長が継続するなど、既存店・全店そろって今期は堅調な推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の2019年以降の株価は、2,500円台でいったん天井を付ける傾向にあります。11月~12月も2,500円台での取引が続きましたが、2020年1月に入り株価は下落し一時2,300円割れ。現在は2,300円台で取引されています。
既存店・全店ともに今期は堅調な推移を見せる反面、株価は2,500円台を天井に伸び悩む状態が昨年から続いています。堅調な店舗業績を背景に、2,500円台の株価を突破する値動きが生じるのかが注目されます。
参考資料:すき家 月次売上推移 (2020年3月期)
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