金遣いが荒い人への処方箋は「お金を持ち歩かない」
結論的には、「キャッシュレス支払いは全員を浪費家にさせるのではないが、人によって浪費を加速させる要素がある」といえます。クレジットカードやモバイル決済を持たない方が浪費を抑えられる人はいる、ということです。
そうした人に効く処方箋として、元浪費家の筆者が勧めたいのは「お金を持ち歩かない」という方法です。
特に東京など都心部に住んでいる人はSuicaやPasmoさえあれば、どこへでも行くことができます。筆者は昔、お金やクレジットカードを持っていると、全部使ってしまっていたので「定期券と1,000円札1枚」以外一切お金を持ち歩きませんでした。万が一、定期券を落としても、1,000円札を別のポケットやバッグに入れておけばなんとかなります。が、その1,000円を使ってしまうと、もしも定期を落としたら帰れなくなりますから、浪費癖があっても不安でなかなか使えなくなるものです。
衝動的に買い物がしたくなる、ストレスでついお金を使いたくなっても、お金がなくては使いようがありませんから、この方法はおすすめです。筆者の場合は、これによってお金が貯まりだしたことで、途中からお金を貯めるのが楽しくなってきて、いつの間にか浪費癖はなくなりました。
キャッシュレス支払いはやはり、「自分は浪費家」という自覚がある人は導入に慎重になったほうがいいかもしれません。
高級フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」代表 黒坂 岳央