「子どもの就寝が22時を過ぎれば深夜まで子どもを騒がせていると言われ、7時に起床した日には早朝からうるさいと言われ……毎週のように苦情が入りました。内容がオーバーになっていることは気がかりでしたが、それをこちらから言うわけにはいかないという思いもありました」

しつけはもちろん、窓や壁に防音シートを貼ったりコルクマットをすべて高価な防音マットに取り換えたり、できる限りの対策をしたEさん。それでも、子どもがキャーキャー喜んだりぐずって泣いたりすると、すぐに苦情が入ったといいます。

度重なる苦情にEさんも精神的に追い詰められてしまったそう。子どもが嬉しくて声をあげるとビクッとし、普通の話し声でさえも「シーッ」と静かにするよう言ってしまうことも。子どもの感情や気持ちを押さえつけているようで不安を感じつつ、ビクビク過ごすようになってしまったといいます。

「何に対しても敏感になり、精神的に不安定でした。それを察して、子どももよく泣くようになってしまい……しかし管理会社の担当も若い方で、お子さんがいる側が気を付けるべきの一点張り。気づけば防音にかけた費用は30万円以上でした」

管理会社を通して話し合いを続けるうち、苦情の相手は隣の角部屋に新しく来た独身男性だということが分かったそう。入居してから顔を合わせたこともない相手でした。

「心中しろっていうの?」

管理会社から、相手が平日の昼間は働いていること、カレンダー通りの休みがあることを確認したEさん。相手が在宅していそうな時間帯は音を立てないよう、気を尖らせていたといいます。しかし平日の昼間、また苦情が入ったのです。しかも内容は熾烈なものでした。