金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」(各種分類別データより)をもとにみてみると、調査対象となった世帯主が「60歳代」の世帯695世帯について、借入金の有無は以下のようになっています。

借入金がある:34.1%
借入金がない:65.0%
無回答:0.9%

さらに借入金があると回答した世帯について、「住宅ローン残高」がいくらぐらいあるかという点については、以下のようになっています。

50万円未満:3.3%
50~100万円未満:1.4%
100~200万円未満:3.8%
200~300万円未満:5.2%
300~500万円未満:6.1%
500~700万円未満:6.1%
700~1,000万円未満:8.9%
1,000~1,500万円未満:11.3%
1,500~2,000万円未満:4.2%
2,000万円以上:9.9%
無回答(ゼロも含む):39.9%

ちなみに平均値は920万円。中央値(データを小さい順に並べたときに中央にくる数値。統計学上リアルな平均値に近い値とされる)は400万円となっています。
全体の約3割(「借入金がある」と回答した世帯)の話とはいえ、定年後にこれだけの住宅ローンが残っている可能性もなくはないということになりますね。

【参考】
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」金融広報中央委員会

意外に早く完済している人が多い

とはいえ、前述の調査においては、全体の約7割の人が「借入金がない」と回答しているわけですから、20年、30年といった長期のローンを組んでも、60歳代までには払い終えているという人のほうが多いことになります。では、みなさん、どのぐらいの返済期間で住宅ローンを組み、何年ぐらいで払い終えているものなのでしょうか?