しかし、有職女性も苦労を抱えています。「女性が社会で働くには、不利な点が多いと思うか」という質問に対し、「そう思う」と回答した割合は

・有職女性全体…70.0%
・有職女性・子どもがいる家庭…74.9%

という高い割合が出ています。働き続けることで自分のキャリアを継続できる、安定した収入を得られるなどの大きなメリットがありますが、たくさんの壁があるのが現実のようです。仕事をしたい、収入を増やしたいという中、自宅でチャレンジできる収入アップの選択肢もだんだんと増えてきています。実際にどのような方法があるのか見てみましょう。

[1]語学等、資格の取得

専門資格の取得は、代表的なキャリアアップの方法となります。TOEIC等の語学や宅建、行政書士、医療事務などは、資格を取得していると就労先の選択肢も大きく広がります。有資格者の収入は優遇される傾向にありますが、もしパートやアルバイトの方が都合がいいのであれば、そのような働き方も増えています。チャレンジできる範囲に合わせて学んでみてはいかがでしょうか。

[2]在宅ワーク

最近では企業が在宅での就業を可能とする制度が整いつつあり、職種によってはテレワークも普及してきました。また、会社員でなくても自分で仕事を探して副収入を得る在宅ワークもあります。総務省の推計「政策白書30年版 『クラウドソーシングの広がり』」によると、クラウドソーシングで仕事を受注する人は150万人程度とみられ、多くの人が専業・兼業で仕事をしていることが分かります。

クラウドソーシングの募集サイトでは文章作成などの仕事が多数募集され、登録すると仕事への応募や、プラットフォーム上で仕事のやり取りが可能となります。ここで、育児をしながら文章作成の仕事を始めたAさんの事例を見てみましょう。