彼女の話を聞いていると、毎日を丁寧に生きている感じがするのも特徴です。さらに「自分とネコが暮らしていけるだけのマンションを購入したから、そこで一生暮らす予定」といいます。

「正社員じゃないから、35歳までに1,000万円を貯めようと決めていた。その中から頭金を物件価格の半分くらい突っ込んで購入。あと数年で完済の予定。父は死んで母しかいないが、母も父が遺したお金で生活してくれる予定だし、一応死亡保険も入っているのでなんとかなりそう。結婚の予定も、したいという思いもない。親ももう結婚、結婚と言わなくなった」と笑顔で話してくれました。

彼女なりに出費にはいくつかのルールを設けていて、自炊とお弁当づくり、タンブラーで飲み物を持参するなど、窮屈にならない最低限の節約をしています。「自分には刺激的な生活よりも、毎日同じ出来事の繰り返し、のような人生のほうが合っている」と話す彼女は、住む場所を確保し、親の問題もクリアにして、着実に生涯独身の道を楽しんでいました。

「心の支え」のライフプランを実行し続ける

人材業界で働くBさんも、一生独身を決めた40代です。働き盛りで今は管理職を任されており、20人前後の部下がいます。彼女と話をしているだけで仕事がデキる人だというのが伝わってきますし、きちっとした性格なのもわかります。

そんな彼女は、自分の中の人生年表があると話します。「社会の教科書の巻末についている年表みたいに、自分のライフプランを年表化している。それは31歳のときに作ったもので、ちょうど結婚を考えていた相手と別れ、『もうわたし、結婚しないんだな』と思ったときに心の支えにしようと思って作った。今のところ、ほとんど計画通りに事が進んでいる」と微笑みます。