「無料」がいつの間にか「有料」に…
結論から言うと、「無料」というのは非常にお得です。一方で、いつの間にか自分の意志に反して有料のものを契約または購入しまう危険性もあります。
ネットショッピングサイトや動画配信サービス以外にも、アプリの無料ダウンロードや証券会社の手数料無料など、多くの場面で無料のワナが仕掛けられているかもしれません。
心理学と経済学を融合させた行動経済学では「無料の魅力」が研究され、人はついつい無料にひきつけられることが分かっています。簡潔に言うと、人は「損をしたくない」という気持ちが強く、無料だと失敗しても損をしないので、買い(使い)やすく感じてしまうのです。
しかし無料だからと始めてみたものの、実際にはネットショッピングサイト、動画配信サービス、無料アプリ、証券会社の手数料などは、一定の期間が過ぎたり、決められた上限を超えたりすると有料になる部分があり、それらを多くの人が利用しています。
もちろん、自ら選んで使っている分には問題ないのですが、何となくそれらの有料サービスを利用しているという人は案外多いのです。それでは、なぜ意図せずに有料サービスまで使ってしまうのでしょうか?
行動経済学では以下の2つの理由があげられます。
みんな使っている安心感
ネットショッピングの即日発送サービスや動画配信サービスは今や多くの人が利用しています。