『一緒に踊ろう』と、他部署の上司の方が、私の手を引いてフロアに出ようとしました。この上司は、私よりも10歳くらい年上の、妻子ある方でした。入社当時から知っている、尊敬できる方でした。

チークなんて踊ったこともないのでお断りしようとしたのですが、『揺れているだけで大丈夫』と言われて、結局フロアに出たのですが…。
そこから、耳元で囁かれました…『前から気になっていた』とか『だんだんと女らしくなってきたね』とか…

酔いが回ったのか、言葉に酔ったのか…分かりませんが、当時、猛烈に気持ち悪くなったことを覚えています。

意識だけはハッキリしていたので、二次会がお開きになる時に、助言してくれた女の先輩と同じタクシーに飛び乗って帰りました。

そして帰りのタクシーで、女の先輩に言われたのです。
『30過ぎるとね、分別ついた大人だからって…言われるからね。周りだけじゃなくて、相手からも』って。

「不倫」には発展しなかったけれど…

そうです、実際の『不倫』には発展しませんでしたが、そういう類には無縁だと思っていた筆者にも不倫に発展したかもしれない場が訪れてしまったのです。