年金受給額はいくらになるのか

年金の見込み額については、誕生月に届く「ねんきん定期便」で確認できます。支給額は加入実績により異なり、2020年度は厚労省から以下の金額が目安として提示されています。

・国民年金(満額)受給者…1人あたり月額6万5141円
・厚生年金のモデル世帯…月額22万724円

日本国内に住んでいる20歳以上60歳までの人が加入しているのが国民年金。公務員・会社員が加入しているのが厚生年金です。ただし、すべての人がこの金額を受給できるわけではありません。

厚生年金の「モデル世帯」とは、以下のような定義となっています。

・夫…平均賃金(賞与を含む月額換算43万9000円)で40年間勤務
・その妻…専業主婦

厚生年金では、この条件を満たすケースとして算出しています。
給与所得者の平均年収については、国税庁のデータ「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」によると、平成30年度は平均年収441万円で、男女により差があります。

・男性平均545万円
・女性平均293万円

モデル世帯「平均賃金43万9000万円」は年収換算で約526万円ですので、男性の給与所得の平均値と近い数字になっていることが分かります。