このような状況の原因は妻の怠惰という場合もあるかもしれませんが、ある日突然、態度が変わったということは考え難いもの。ここに至るまでには、辛い時や頼りたい時に夫が力を貸してくれなかったという失望の蓄積があったのかもしれません。

「結婚したら幸せにしてもらえる」という期待が原因?

2015年、雑誌『AERA』で「結婚はコスパが悪い」という特集が大きな話題になりました。努力すれば報われる仕事や趣味とは違い、結婚は不確実なところ多いという内容です。

結婚前に「結婚して幸せになりたい」と思うとき、その言葉の裏にはパートナーとなる人が「自分を幸せにしてくれる存在」であるという期待が少なからずありますよね。共働きが当たり前の時代となりましたが、それでも男性の場合は「仕事に集中できるように家事や育児をお願いしたい」、女性の場合は「家族のために稼いでほしい」という気持ちがないとは言えないでしょう。

しかし現実には、一生懸命稼いだお金が生活費に消え、小遣いと趣味の時間を削られ、パートナーが不機嫌にならないように記念日のプレゼントを選ぶなど、自分の時間やお金を自由に使えないことも多くなります。

また、料理にかけた時間や手間が「飲み会になったから」という一言で無駄になったり、家事や育児に協力的ではないパートナーには期待できずワンオペ育児でエネルギーを使ったり、場合によっては思いがけぬ裏切り行為に遭うことも。

さらに、配偶者が思い通りに行動せずにイライラしていると、結婚することのメリットより、自分の時間やエネルギーを「奪われる」というデメリットを大きく感じることもあるでしょう。