2019年10月に施行された消費増税に合わせて、買い物の際にキャッシュレス決済を選択すると最大5%分のポイント還元が受けられる制度が導入されました。今年6月までの期間限定ですが、これを機に日々の買い物でキャッシュレス決済を選択するようになった人も多いのではないでしょうか。
一方で、「現金払いよりも『お金を使っている感』が薄くて、ついつい使い過ぎてしまいそう」などといった理由からキャッシュレス決済は利用していない、という人も少なからずいるようです。
また「ポイント還元」だから、「ついつい買いすぎてしまった…」という人も。今回は、キャッシュレス決済の特徴や「ポイント還元」がキャッシュレス決済をする人に与えた影響などについてご紹介します。
キャッシュレス決済はお金を使い過ぎる?
キャッシュレス決済を頻繁に利用している人は、どのような点にメリットを感じているのでしょうか?
先述のポイント還元を受けられるほかにも、ATMで現金を引き出す手間が省けて手数料もかからないことや、財布の中身をいちいち確認せずともスマートフォンでサクッと支払いを済ませられること、支払い方法によってはクレジットカード会社やQRコード決済サイトなどでお得に「ポイントの二重取り」もできるといった点が挙げられます。
そうしたメリットを知りながらもキャッシュレス決済に抵抗を感じている人としては、やはり現金払いに比べて「お金を使っている」という実感が持ちづらく、ついつい使い過ぎてしまうのではないか、という不安があると考えられます。「使えば財布の中身が減るとひと目でわかる現金のほうが、使い過ぎないように気をつけるので安心」ということですね。
では、本当にキャッシュレス派の人は、現金派に比べてお金を使い過ぎてしまっているのでしょうか。
「現金派」と「キャッシュレス派」実際に節約上手なのは…?
2019年に発表された「キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査」(JCB調べ)によれば、1年間で増やすことのできた貯蓄額の平均は57.2万円でした。
それをさらに「キャッシュレス派」と「現金派」に分けて見てみると、前者のほうが2.4倍も貯蓄を増やしていることが分かります。