年金+貯金では足りない!?
年金だけでは足りないと思っているからこそ、老後資金のために貯金をしようと思っている人が多いのだと思います。しかし、先述した通り私たちが定年後までに貯金できるお金には限度があります。それを補うのが投資という手段です。
投資と言っても、FXや先物などの投機性の高いものではなく、個人型確定拠出年金のiDeCoや少額投資非課税制度のNISAのように、節税効果のある仕組みを利用する運用や、株・投資信託の長期保有などを指します。
「投資=怖いもの」というイメージがある人も多いと思いますが、それは無理なレバレッジを掛けたり、余裕資金ではなく生活資金で無茶な投資をしたりした場合のこと。
たとえばiDeCoなら、自分で積み立てたお金を自分の年金として使えるので公的年金の上乗せになりますし、用途が老後資金に限られており原則60歳まで引き出せないので確実に老後資金を貯めることができます。
「資産運用はわからないから」「投資は怖いから」と、何も行動を起こさないのは簡単なことです。ですが、銀行預金だけでは限度がある老後資金の準備に投資を組み入れる必要がないのかどうか、真剣に考えてみることも必要ではないでしょうか。
まとめ
老後破産を防ぐために貯金を始めるというのは素晴らしいことです。しかし、それ以外にも、早めに確認しておくべきことはたくさんあります。まずは自分のできることから確認し、老後破産を避けるためにどうしたらいいか考えてみましょう。
大塚 ちえ