信用取引では、株価が上昇すれば、自己資金のみの投資よりも多くの利益を得ることができますが、下落した際には損失額も膨らむことになります。資金を借りて投資をしている状態ですので、適切な対策を講じていない場合は、「追証(おいしょう)」とよばれる追加保証金が必要となる場合もあります。

このように、信用取引での資産運用には大きな可能性と莫大な損失を負うリスクの両方が含まれていることをしっかり認識しておく必要があります。通常の運用とは違い、「投資に失敗をして借金が膨らんだ」ということが起こり得るのです。

[3]値動きの大きい株に投資をして、損した

株式投資で、値動きの大きい株に注目が集まることがありますね。株価の振れ幅の大きさを「価格変動リスク」と言います。短期間での値動きが大きくリターンが大きいため、話題に上りやすいという面もありますが、その反面、値下がりによる損失を被るリスクも高くなります。

値動きの大きさに目をつけて購入する場合は、その銘柄の履歴や株価上昇の原因などを把握しておく必要があるでしょう。

[4]値動きに一喜一憂してしまう

投資の鉄則は、「安いところで買って、高いところで売ればよい」ですが、「もっと上がるのでは」という欲が出てくることがあります。しかし保有しているうちに下がり始めると、焦って売却してしまう方もいます。

保有し続けて上昇するのか、下がっていくのか、判断は本当に難しいもの。それでも、一喜一憂するよりも、長い目で成り行きを見守ることが安定投資のコツだといえます。

また、その株式の値動きを熟知している投資家にとっては、下落傾向の時は株価が割安となった「買い時」でもあります。損失はどこまでなら許容できるのか、自分のルールを作って判断していきましょう。

「投資で損したくない!」という方にオススメの投資方法

株式や債券、国債などの投資商品の中で、投資の初心者向きと言われるのが「投資信託」です。少額から始めることができ、資金が少ない人でも手軽に「分散投資」が可能となります。