投資信託は投資家から集めたお金を、運用のプロが複数の株式や債券などに投資・運用をするパック型の金融商品です。もし1つの銘柄が値下がりしても、他の銘柄で利益を出していれば損失をカバーできる可能性があるというわけです。
長期の積立投資でリスク分散
リスク分散には、積立て型の投資も検討してみましょう。毎月決まった日に決まった金額で自動的に金融商品を買い付けていくのが「積立投資」です。国が推奨するiDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISAも積立投資となります。
投資信託の値段は「基準価額(きじゅんかがく)」と呼ばれ、運用会社によっては1日に1回公表されます。基準価額は上下するため、同じ1万円分でも購入できる投資信託の口数は毎月変わってきます。基準価額が下がった月は多くの口数が買える一方で、上がった月は買える口数が少なくなります。積立を長く続けるほど買付単価が平準化され、利益が出やすくなると考えられているのです。
投資信託で勝ち組になる方法とは
金融庁が2019年に実施した「販売会社における比較可能な共通KPIの傾向分析」によると、投資信託で運用損益率がマイナスになった人の割合(運用損益別顧客比率)は46%だったことが明らかになりました。つまり、利益を出している人も5割程いるということになります。