褒めることの具体性も重要です。部下の詳しい説明を聞く前に「すごいね」「頑張ったね」で片付けてしまっては褒めたことになりません。本人が気付いていない褒めポイントもあるので、自覚を促すためにも何がすごいのかまで明確に伝えましょう。
また、同じ程度の成果を褒め続けると部下の成長を止めてしまいます。以前より高い成果を出したときに褒めていけば、成果を更新していく意欲を喚起できるはずです。成果の大きさに応じて褒め方を調節していきましょう。
部下の性格によっても、褒め言葉の受け止め方が異なります。「褒められることで安心感を得る人」もいれば、「褒められることで自己顕示欲を掻き立てられる人」もいるのです。さらに、褒めるという働きかけをしなくても自らの意欲と主体性で成長していく部下もいます。個々の性格を見極めた上で「褒める」をコントロールしていきましょう。
部下を叱ってはいけない?
部下を叱ることにもメリットとデメリットがあるため、タイミングや伝え方には工夫が必要です。失敗は誰にとっても好ましいものではありません。部下の改善すべき部分を上司が伝えることで再発を防ぐことができます。危険や大きな損失につながるものは厳しく叱ったほうが心に響くものです。