そうするとA子ちゃんのママが『せっかくだし、ピアノ弾いてみない?』と言い出しました。それぞれの子が即興でピアノを弾きました。年長の子ども達なので、まだ片手弾きや簡単な曲を弾く子ばかりです。私の娘もキラキラ星を演奏しました。

A子ちゃんママは『カワイイね~』『ピアノが好きなのね』と、それぞれの演奏を褒めてくれ、ほんわかしたムードで進んでいましたが、最後にA子ちゃんが演奏したことで、その空気は一変しました。なんと、A子ちゃんはモーツアルトやバッハといったクラシックを完璧に演奏したのです。

子ども達のピアノ演奏が終わり、それぞれの遊びに戻ると、他のママ達を相手にA子ちゃんママのピアノ談義が始まりました。教室はどこに行ってるとか、自宅に置いてあるピアノはどの様なものか…など。『えっ?そこで習っても上達はしないわよ。お金の無駄じゃない?』『せっかく習ってるなら、自宅に置くピアノもちゃんとしたものにしないと』なんて、気が付けばディスられまくりました。私を始め、他のママ達もすっかり委縮してしまって。そこからは、園で顔をあわせてもA子ちゃんママの習い事マウンティングに晒されています。」

子どもの頑張りや努力を、まるで自分の手柄のように自慢して、マウンティグをとってくるママ。実はこういうママは、少なくないのです。スポーツや勉強の場合もしかり。そのマウントしてる内容は、けっして自分が築き上げたものではないことを分かっているのかどうなのか、子どもを矢面にしてマウンティングをとってくるのです。

SNSでマウンティグ

「息子が小学校に入学し、子どもが同じクラスになったことをきっかけに、LINEを交換することになったママ友のK子さん。とても親しみのある雰囲気で、私も特に警戒することなく、連絡先を交換しました。その後、他のSNSでも友達申請が来たんです。私は普段、あまりSNSを使うことはありません。閲覧中心ですが、拒否する理由もありませんし、まだあまり親しい仲ではありませんでしたが承認しました。

そこから、毎日彼女が投稿する通知が届きました。多い時は朝・昼・晩と数回届くので、私は通知をOFFに。そして、彼女から『ランチに行こう』とお誘いを受けたのです。でも、日程の都合が付かずお断りしたんです。