4.起業家はケチと呼ばれるくらいが良い
これは経営コンサルタントとして経営者の方と接する中で感じることなのですが、成功している経営者はケチな人が多いです。面倒見が良くて気前が良い人が経営者として成功しているかというとそんなことはなくて、ケチでしっかりしている人の方が成功しているという傾向があります。直感には反しているのではないでしょうか。でも、どうやらそうなんです。
経営の世界は厳しい競争なので、気前の良い、お人好しのタイプはつけ込まれるということなのかもしれません。「うちの社長はケチだ」と言われている会社の方が、うまくいっていることが多いんですよね。死に金を使うことを何より嫌がる、生きたお金なら何億円でもどんと投資できる、という感じです。
5.起業家は年収よりも低い水準で生活せよ
たとえば100の給料を貰ったら、そこから税金を取られて残りが70になったとして、70の生活をしてはいけません。50か、できれば40くらいに生活のレベルを予め抑えておくべきです。
起業をしたら、当初はどうしても収入が50くらいにはなりますからね。その時、70の生活をしていたら50の生活に下げることはできません。人間は、特に家族がいる場合には一度上げた生活のレベルを下げることができないんです。あらかじめ40の生活をしていれば、40の生活のままで良いわけです。この場合、苦しいという感覚はありません。
それには、毎月一定額を天引きで投資に回すのが一番です。ボーナスが出たら、原則全額を投資です。「次のボーナスでは何を買おうかな」という発想自体が既に、負け組です。消費は習慣化しますから、ボーナスは使うものだ、という「習慣」ができてしまうんですね。投資するか浪費するか、当たり前ですがそれで大きな差がつきます。
以上、全ての主張に科学的な根拠は無く、主観に基づいてはいるものの、経験則からかなりの部分で真理であろうと思っています。いかがでしょうか。
それでは、また。フラスコ代表、安田でした。
安田 修