シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は焼鳥チェーン店「鳥貴族」を運営する鳥貴族(3193)の、2019年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年1月10日に更新された、鳥貴族の2019年12月既存店売上高は、対前年同月比101.7%となりプラス成長。内訳は客数101.5%、客単価100.1%でした。

一方で全店売上高は97.4%となりマイナス成長。11月同様、既存店のプラス成長に対し全店はマイナス成長という結果になりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は7月決算)。

既存店売上高は期初から3カ月続けてマイナスでしたが、その後11-12月は2カ月続けてプラス成長と回復を見せています。客数は既に11月からプラスですが、12月は客単価もプラスとなり、12月は今期初めて両者がプラスとなりました。

一方で全店売上高は今期5カ月、全ての月でマイナス成長が継続中です。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は本年3月11日に1,478円の安値を付け、その後反発し10月には2,400円台にまで上昇。11月には2,000円を割れる水準にまで下落しましたが、12月9日に窓を開けて急騰し、再び2,200円台を回復しました。その後は2,200-2,400円間での取引となり、1月17日には2,621円の年初来高値をつけています(終値は2,532円)。

既存店売上高は11月と12月の2カ月連続でプラス成長となり、前期の立て直し効果が見えています。今後、どのタイミングで全店売上高がプラス成長に転じるのかが注目されます。

鳥貴族の過去1年の株価推移

参考資料:月次報告(2019年12月度)

LIMO編集部