本格的ETF(上場投信)時代の到来。流れはアクティブからパッシブへ

2020年は資産運用業界がガラッと変わる起点の年になるのではないかと感じています。

資産運用業界に起きている変化

“温故知新”は筆者の好きな言葉ですが、古きを知ることが本当に役に立つのかどうか不安になることもあります。

資産運用における“温故”は、従来の運用手法や戦略を会得することです。一方、“知新”は新しい運用技術・手法を導入し運用成果に活かすことだと思います。

これを資産運用業界の変化に重ねると、ETFを筆頭に世界的にパッシブ運用(≒インデックス運用)が急速に拡大しています。これは日進月歩するフィンテックやキャッシュレスに同調して、運用手法もより効率化・低コスト化が進んできている証ではないでしょうか。

続きを読む

ファンドマネジャーの運用能力に頼るアクティブ運用が退潮し、株価指数等に運用成果が連動するパッシブ運用が拡大することで、運用能力を向上させるということはどういうことなのかという本源的な疑問にも突き当たります。

拡大を続けるETF市場

さて、米国ではすでに10年以上も前からアクティブ投信への資金流入が流出へと転じ、パッシブ運用を行うETF(上場投信)への資金流入が純増しているのは業界関係者にはよく知られています(図表1)。

図表1:米国におけるアクティブ投信とパッシブ投信(ETF)への資金流出入推移

拡大する

出典:THE INDEXATION WAVE 期間:2007年12月末〜2017年9月末

 

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。
太田 創
  • 太田 創
  • 一般社団法人日本つみたて投資協会
  • 代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。
その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。
主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。