シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は串カツチェーン店「串カツ田中」を運営する串カツ田中HD(3547)の、2019年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年1月8日に更新された串カツ田中HDの2019年12月既存店売上高は、対前年同月比96.3%となりマイナス成長。客単価のプラス(101.8%)で客数のマイナス(94.6%)をカバーできず、マイナス成長となりました。

一方で全店売上高は125.6%となりプラス成長。客数124.2%、客単価101.2%といずれもプラスとなりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は11月決算)。

既存店売上高について前期Q1はプラスで推移したものの、以降は失速しマイナス成長となりました。今期12月は96.3%とマイナス成長からのスタートであり、前期からのマイナス成長が継続しています。

全店売上高は継続的な出店を背景に、前期からプラス成長が継続中です。今期も12月は125.6%と高い成長を見せており、成長が続いています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は2019年1月と8月に1,700円台でダブルボトムのチャートを形成。8月以降は着実な上昇を見せた後に、11月25日の2,652円をピークに下落しました。12月13日の2,072円で下げ止まった形であり、現在は若干上昇した2,200-2,300円で取引されています。

今期は前期から続く既存店売上高のマイナス成長からスタートしました。新規出店を背景に全店売上高は高成長が続く中で、今期は既存店売上高のマイナス成長から脱することができるのかが注目されます。

串カツ田中ホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:月次報告(2019年12月度)

LIMO編集部