小学校3年生の長女と幼稚園年少組の次女の育児をはじめ、家事に仕事に毎日大忙しの日々を送っているねこねこむさん。さて、そんな彼女のおうちのお正月はというと…?

元旦早々、ねこねこむさんは揚げ物をしていました。もうかれこれ2時間以上、材料を仕込んでは揚げ、仕込んでは揚げる、といった行動を繰り返しています。その数、なんと30人前!というのも、彼女の夫は本家の長男。元旦は午後から、義実家で親戚一同を招いて、恒例の新年会が行われるからです。おせちやメインの料理は、夫の両親が用意しますが、揚げ物は、ねこねこむさんの担当。自宅のキッチンで用意をして、義実家へと持参します。

ちなみに誤解のないように説明しておきますと、この揚げ物は、あくまでも、ねこねこむさんが自ら買って出たお手伝い。夫の両親はとても優しい人たちで、新年会の時はいつも「座っていていいよ。」と言ってくれており、新年会のために何かをしてくれと強制されたことは一度もありません。

…が、しかし。長年の嫁生活で、ねこねこむさんは悟っていました。たしかに、何も用意せず、黙って座って食べていても優しい義両親は何も言わないでしょう。しかし、ひとたび新年会が始まればホストとして忙しく立ち働く義両親。夫もお酒を取りに行ったり、久しぶりに会う親戚のお相手をしたりと彼女の隣にじっと座っていてはくれません。そう、たとえ夫の両親がどんなに良い人であっても、嫁にとってアウェーな義実家においては何もしないのもそれはそれで「気まずい」のです。

昼12時。いよいよ新年会がスタート。とりあえず、気持ちだけつまんだ後は、お義母さんを手伝って、追加の料理とお酒を出し、空いたお皿を下げて洗い、時間が空いたら、ちょっとだけ座って料理をつまんで、そのあとはまた手伝う。途中で子どもたちの相手をしつつも、お義母さんが動いたらそれに合わせて追加の料理を手伝いにいき、料理ができたらお客様のところに運ぶ…。延々とそんな行動を繰り返すこと数時間。ようやく、新年会がお開きになりました。