とある高校2年生の保護者向け進路指導説明会でのこと。
進路指導の先生が「保護者のみなさまにお願いがございます」と切り出しました。
「昨年も進学希望の子がひとり、経済的な理由でギリギリになって就職希望に切り替えました。ご家族ともに辛い選択だったろうと思います。大学に進学するには、それなりのお金がかかります。どうか、お子様の進学を希望されるご家庭の方は、今のうちから意識して資金の準備をお願いいたします」
言い終えて、先生は深々と頭を下げていたそうです。
では実際問題、子どもに大学を受けさせるとなると、どのぐらいの備えが必要なのでしょうか?少し考えてみましょう。
大きくお金が動くタイミング
大学に入学するとなると、まとまってお金が出ていくタイミングが何回かあります。
◆受験時
・出願にかかるお金…「受験料」「願書」
・受験のための費用…「交通費」「宿泊費」「滞在費ほか」
◆合格時
・初年度納付金…「入学金」「前期分の授業料」「施設・設備費などの諸経費」
・入学準備…「入学式準備」「教科書・教材代」「新生活の準備(住居・生活用品)」
◆授業開始
・授業…「授業料(前期・後期)」
・生活…「家賃」「生活費」