これは体温が上がると汗をかいて体温を下げるなど、生命維持のために身体の環境を一定に保つという人間にとって非常に大事な機能なのですが、これまでの習慣を変えたいときにはちょっと困ったことが起こります。

というのも、「習慣を変える=自分の中に変化が起こる、ストレスがかかる」ということなので、生命維持のリスクがあると判断されて、元の状態に戻そうとするのです。その結果、「何をしても3日坊主で終わる」ということが起こります。

この恒常性機能に負けずに良い習慣を継続するためのポイントは、「目標は低く」です。初めから目標を高く設定すると、これまでの状態から大幅に変化させる必要があるので、ブレーキがかかりやすくなります。

仮に、「目標は1年間で貯金100万円」だったとしても、まずは「1日500円貯金する」など低い目標を設定することから始めてみましょう。すると変化も小さいので、良い習慣を身に付けやすくなりますよ。

リバウンドを防ぐには?

ダイエットで「継続できない」という問題を乗り越えると、次に「リバウンド」という、せっかくやせたのにまた元の体重に戻ってしまったり、さらには元の体重よりも増えてしまったりといった新たな問題に直面することがあります。

リバウンドの主な原因は、恒常性によって元の身体に戻ろうとすること、食事制限などの我慢の限界がきてドカ食いしてしまい、また元の太る習慣に戻ってしまうことなどとされていますよね。

貯金の習慣を身に付けるときも同じで、無理な節約を続けていると、途中で我慢の限界が来て大量に買い物をしてしまったり、散財してせっかくの貯金を使い果たしてしまい、元の貯まらない体質に戻ってしまうというリスクがあります。