シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「松屋」他を運営する松屋フーズHD(9887)の、2019年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年1月6日に更新された、速報ベースの松屋フーズHDの2019年12月既存店売上高は、対前年同月比106.5%となりプラス成長。内訳は客数105.6%、客単価100.8%でした。

また全店売上高も108.8%と、既存店・全店ともにプラス成長を果たしています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高は、今期全ての月において対前年同月比プラス成長が継続。客数及び客単価も全ての月でプラスが維持される中で、12月は客数(105.6%)が今期最高数値となりました。

また全店売上高も既存店同様、全ての月でプラス成長が継続中。全店・既存店ともに堅調な推移を見せています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は2018年以降4,200円台が天井となっていました。しかし11月後半に4,200円台の天井を上方ブレイクし、その後も上昇が続き12月2日には4,500円台に到達。

いったん4,400円台に後退した後、12月後半には再び4,500円を回復し、上方ブレイクに向けた攻防が継続しています。

既存店・全店ともに売上高は堅調に推移し、株価も上昇トレンドの中にあります。店舗業績の堅調さを背景とする株価上昇がどこまで続くのかが今後注目されます。

松屋フーズホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:月次報告 2020年3月期(2019年4月〜2020年3月)

LIMO編集部