令和最初の今年の正月、筆者は一度も正月飾りを付けている車と出会いませんでした。車をあまり見ていないわけではありません。むしろ、子供時代の方が正月期間中に車を見る回数が少なかったのに、圧倒的に正月飾りを目撃することが多かったのです。

今では正月飾りをしなくても、ステッカー型など多種多様な車専用の御守りが売られています。取れないか心配する正月飾りより、ステッカーなどを貼っていた方が安心して運転に集中できるのでしょう。

時代は常に変化し正月の姿も変わる

こうして振り返ってみると、昭和や平成初期にかけて年末年始に欠かせなかったアイテムや番組が消えていることに気がつきます。あれだけ人気があったアイテムや番組も時代の流れや人々の嗜好の変化、そして新たに魅力的なコンテンツが登場すると、あっという間に廃れてしまうのです。

新春のおめでたい気分に浸っていた筆者は、昭和の正月を思い出すことで、どれだけ人々から支持されていても、何かのはずみで簡単に立場が揺らいでしまったり消えてしまう恐ろしさと隣り合わせだということを教えてもらった気がします。時代は常に変化するものです。令和になって初めて迎えた正月が過ぎても、気を緩めずに新たな年を歩んでいきましょう。

中山 まち子