そんなことに悩み疲れ、すっかり男性との交際から遠ざかっていたKさん。母親から「このまま私たちは孫の顔を見られないのか」「このままだとうちの商売やお墓はどうなるの?お母さん、ご先祖様に顔向けができないわ」と泣かれたことで「この人は私の幸せなんてどうでもいいんだ」と気持ちが冷めてしまったそうです。
「今までは『私のためにこの家のことを受け入れてくれる人』を心のどこかで探していました。しかし、私のことなんて全く考えていない親のために私が結婚・出産する意味とは?と考えてしまって。もう、そういうものから卒業しようと思いました。すると自然と体が軽くなり、また恋をしてみたくなりました。
今好きな人は趣味の合うすごく年上の人です。前の奥さんとの間に子供もいるので、もう子供はいらないといっています。私自身も彼といることが幸せなので、どうしても子供が欲しいとは思わず、ただ彼と年を重ねていきたいと願っています。まだこのことは親には言っていません。当然反対されると思いますが、私の幸せは私のもの。親や家のために小さな頃から我慢してきた自分とさよならできた今が一番幸せです」
親の喜ぶ返事、やめました
実家暮らしのYさんは優秀だった姉に比べおとなしく、いつも両親からできない子として扱われてきました。親元を離れて一人暮らしするチャンスも何度かありましたが「あんたが一人で暮らせるわけがない」といわれるたび、自立するきっかけを逃してきたそう。