一方、義母はきちんと家事をしたいタイプです。この女性が箸置きを使わず、箸立ての中にお箸をランダムに突っ込む「定食屋のスタイル」で食事を食べることを良く思っていません。女性は義母にも直接「箸置きを使ったら?」と言われてはいたのですが、忙しさのあまり、その言葉は聞き流すようなかたちになっていました。

ある日、いつもの「定食屋のスタイル」で収納されたお箸の向きに気づきます。出勤する前、食洗機から出してそのまま突っ込んだ時は上下がバラバラでしたが、気付いた時にはお箸の先はすべて上を向いていたのです。子どもや夫に聞いても、誰もお箸など触っていないと言います。

考えられるのは義母しかいません。ちなみに義母は自室で食事をとり、その際にはお盆の上にきちんと箸置きを置いているそうです。きっと、義母も妻にはきちんとお箸の方向を揃えてほしいという思いがあり、それでも直接何も言わずに、態度で示していたわけです。コレは、直接何度も言葉をかけられるよりも、きついことかもしれません。

避けては通れない食事問題…

やはり義親と一緒に暮らすうえで避けては通れないのが、食事でしょう。「あなたの味付けはとっても濃くてたべられないわ」「子どものメニューばっかりで、おいしくないわ」と、急いで仕事から帰って作っても、このように言われてしまったら、どうでしょうか。また、このような言葉すら言わずに、無言で箸を止めてしまう義親もいます。夫にこっそりと気持ちを伝えるような義親もいます。