Eさんは、「危ないから。」と帰ってもらおうとしましたが、「いいじゃない。義妹の子が、あなたの子どもたちのいい遊び相手になるでしょう?せっかく来てくれたのに。」と姑はとりあってくれません。しかも、なぜか1歳の子を気にすることなく片づけに専念してくれる義妹。結局、Eさんが0歳から2歳の子どもたちの相手をしながら片づけをする羽目に…。

そんなEさんに、次々と「これはどこに?」「あれはどこに?」と指示を求めてくる姑。うまく指示を出せないEさんに業を煮やしたのか、姑が一言。「ああ、もう。Eさんは子どの相手で忙しいようだから、全部やってあげましょう」。

その声をきっかけに、3人は、Eさんの承諾を得ることなく、段ボールを片っ端から開けだしました。さすがに洋服や下着類は箱のまま部屋に入れてくれましたが、キッチン用品や食器は、姑たちの感覚でいろんなところに片づけられていきます。夫は、家電の配線に夢中で、背後で繰り広げられる光景には全く気付いていない様子。

義姉が、そっと耳元でささやきます。「ごめんね。言うこと聞かないとあとがうるさいの。気に入らなければ後で直しておいてね。」Eさんはその瞬間、この家では、姑の世話焼きを受け入れないと生活していけないのだと悟ったといいます。

引っ越し翌日も驚きの連続

結局、引っ越しはすみましたが、どこに何が入れられたかがわからず、アパートでは、夕食を作ることもお風呂に入ることもままなりません。その日は姑の勧めで、義実家で夕食をごちそうになり、お風呂もいただいて、とりあえずひっぱりだした布団で寝ました。