ではどうしたらいいのでしょう?カチンとこない精神状態を作っておくために、紙に書くなどして自分の気持ちを吐き出しておくことも一つです。その後、相手に気持ちを吐き出させるステップを先に作ってあげましょう。

ママ友の話です。お母さんが嫁姑問題で悩んでいて「そうね、そうね」といいながらよくグチをきいていたそうです。まずその話を聞いてから自分の話をしていたそうです。理にかなっていました。

アサーションは相手も自分も尊重するメソッド

アサーション(assertion:主張という意味)というのは、相手も自分も大切にする自己表現メソッドです。

「いわなくても分かるだろう」と思っている夫婦は多いのではないのでしょうか?お互いに「察して欲しい」という気持ちが強すぎるのです。「分かっているだろう」と思っているのに相手が分かっていないから癪に障るのです。「いわないと伝わらない」ということを今一度認識する必要があります。

どこまでいっても夫婦は他人です。気を遣うことが馬鹿馬鹿しく感じると思いますが、ここは一段上に立って気遣いしてみませんか?具体的には肯定的なメッセージ…「ありがとう」「たいへんだったね」「大丈夫?」といってみましょう。「でも気づかないわ、きっと」とどうしても思ってしまうのは筆者だけでないと思いますが。(笑)

宮崎駿さんがテレビでいっていた「大事なことは大抵面倒くさい」というのは確かにそうだと思います。いろいろなメソッドを仕入れて、スムースな意思疎通を図れるといいですね。

 

参照:(※1)「アサーション〈自己表現〉トレーニング」株式会社 日本・精神技術研究所

堀田 馨