日本の少子化に歯止めがかかりませんが、その一方で大学生の数が増加していることをご存じでしょうか。

文部科学省が2018年12月に公表した『平成30年度学校基本調査(確定値)』によると、大学・短大進学率は57.9%となり、過去最高を記録しました。進学先にこだわらなければ、2人に1人は大学で学べる時代だといえるでしょう。

大卒の学歴だけでは勝負できない?

大学生の数が増えたのは喜ぶべきことですが、問題もあります。ひと口に大卒といっても、その質は玉石混交。就職面接の現場では、学歴ではなく学生本人の能力を見極めようとする企業の動きが加速しています。

そもそも、子どもの数は減っているのに大学数が増えているので、定員割れして経営難に陥る大学も少なくない状況です。今後は大学の淘汰が進むことも予想されるため、大学進学率にも影響が出てくる可能性もあります。

3人に1人が利用する奨学金制度

経済的な困難を抱える学生を支援する仕組みが奨学金制度です。最も認知度が高いのが、文部科学省管轄の日本学生支援機構(JASSO)が運営する奨学金制度でしょう。