金融広報中央委員会(知るぽると)の「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)平成30年調査結果」(各種分類別データ)によると、30代の単身世帯(金融資産を保有していない世帯を含む)の金融資産保有額は317万円です。ただし中央値は40万円ですから、単身世帯の半数以上は金融資産保有額が40万円以下ということになります。

※ここでいう「金融資産」とは、家計が保有する金融商品のうち、貴金属や現金、事業のために保有している金融商品、預貯金のうち日常的な出し入れや引落しなど生活費に対応する部分を除いた「運用のため、または将来に備えて保有している部分」となっています。
また、「金融資産を保有していない世帯」とは、預貯金や株式などの金融商品を保有していない世帯と、預貯金のみは保有しているがそのうち「運用または将来の備え」がゼロの世帯を指します。

それでは、2人以上の世帯ではどうでしょうか?総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、30代二人以上の世帯の平均貯蓄額は631万円となっています。

数字だけ見ると単身世帯と比較して余裕があるように感じますが、必ずしもそうとは言えません。実は、30代二人以上の世帯の負債額は1,329万円で、最も負債額が大きい年代でもあるのです。子育て中の世帯も多くなり、住宅の購入などでローンを組むこともあるでしょう。結婚して2人以上の収入があれば楽ということにはならないのです。

30代女性が抱えるお金への心配事

単身でも既婚者でもお金に関する不安は尽きません。特に女性は、結婚や出産など、仕事以外にも心配することがたくさんあるでしょう。ここである2人の体験談を紹介します。