その結果、精神発達、言語発達、母子交渉における子供の積極性、母親の愛着についての比較では、両群の子どもには全く差がないことが分かっています。
出典:『Child‐Care Usage and Mother‐Infant “Quality Time”』(Cathryn L. Booth, K. Alison Clarke‐Stewart, Deborah Lowe Vandell, Kathleen McCartney, Margaret Tresch Owen/First published: 02 March 2004)
保育園に預けること自体は、発育に与える影響は少なそうですね。これは、保育園に子供を預けて職場に復帰するワーキングマザーにとって嬉しい結果です。
では、仕事の都合上、朝早く預けて夜遅くお迎えをするなど、保育時間が長くなることの影響はどうでしょうか?
保育園に夜遅くまで預けても大丈夫?
筑波大学の安梅勅江教授が行った研究では、全国87カ所の認可夜間保育園と併設されている昼間保育園を利用する1歳児を対象に、毎日11時間以上保育されていた子供239人と、通常の保育を4~10時間されていた子供409人を比較しています。
毎日11時間以上保育されていた子供たちは、運動の発達、社会性の発達、言葉の発達、保育園への適用などについて、2年後と5年後に追跡して調べたところ、通常の保育4~10時間をされていた子供たちと比べても、全く差がなかったということです。
出典:『子育ち環境と子育て支援-よい長時間保育のみわけかた』(安梅勅江著、勁草書房/2004年)