子どもとの時間をたくさん持てるようにと駄菓子屋を始めたねこねこむさん。毎日家事に育児に大忙しですが、小学校3年生の長女と幼稚園年少組の次女の様子を、すぐそばで見守ることができる今の暮らしが、とても気に入っています。
そんなある日、ねこねこむさんは、長女が何事か悩んでいることに気が付きます。部屋にこもり、机に向かったまま、頭を抱えている長女…。
思えば、長女は昔から自分のことをほとんど話さない子でした。幼稚園時代、長女に「幼稚園どうだった?」と聞いても「楽しかった!」と一言のみ。「小学校にあがれば、少しは…。」と期待したけれど、いざ小学生になった長女に「小学校どうだった?」と聞いてみても、やっぱり答えは「楽しかった!」だけ。もう少し具体的に様子を知りたいと、「ほら、もっと、何して友達と遊んだとか、テストがどうだったとか、あるじゃない?」と、それとなく、報告のバリエーションを増やしてほしいとリクエストしてみるも、長女の答えは「あ、給食のデザートが大福だった!」と、ものすごくどうでもいい内容…。
そんなこんなで、小学校3年生になった今でも長女から学校の様子を聞き出すことは、ほとんどできていませんでした。今でも、遊びに来たお友達が、「今日、長女ちゃん、体育の時間にこけてけがしたんだよ。」などと話してくれるので、かろうじて様子がわかっている、という感じ。ねこねこむさんは、常々「何かあれば、自分から話してほしいのに…。」と思っていました。
とりあえず、様子をみることにしたねこねこむさん。気になりつつも、家のことを済ませて、数時間後に再び長女の様子を見に行ってみます。すると長女は、まだ机に向かって悩み中。しかも、さっきより深刻そうなオーラまで…。
「お友達と何かあった?それとも勉強が難しい?」声をかけるべきか否か。母として、ねこねこむさんは悩みます。「自分から話してくれるのを待つべき?それとも、聞き出すべき?」それでも、やっぱり、自分から打ち明けてほしいと思い、聞きたい気持ちをググっとこらえて、まだ様子を見ることにします。