日経平均は年初来高値を更新するが、利益確定売りも
2019年12月20日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より48円22銭安の23,816円63銭となりました。3日続落ですが、下げ幅はそれほど大きくありません。
クリスマス休暇を前に、高値圏での利益確定売りが出たようです。円相場が1ドル=109円台前半と円高傾向になっていることも、輸出関連株を中心に売られる要因となりました。
足元で大きく注目されていたのは、米国が15日にスマートフォンなどを対象とする対中制裁関税「第4弾」を発動するかどうかでした。しかし、米中両国は13日、貿易交渉を巡る一部の合意に達したと発表し、「第4弾」の全面発動は見送られています。
ところが投資家の間では織り込み済みで、相場は一進一退の動きになりました。日経平均は、17日には終値ベースで、13日に付けた年初来高値(24,023円)を更新し、24,066円となったものの、その後は伸び悩みました。
今週の展開はどうなるでしょうか。20日の米株式市場でダウ工業株30種平均が史上最高値を連日で更新しました。年間の上昇幅は過去最大と好調です。
日経平均も今週、連れ高となることを期待したいところですが、海外勢は今週からクリスマス休暇に入るため、むしろ週初から利益確定や手じまいムードになるかもしれません。
大きなイベントもなく、売買の材料が少ないことに加えて流動性も低くなるので、急な値動きになる場合もあります。柔軟に対応したいところです。
気になるニュースとしては、米下院で18日、トランプ大統領を弾劾訴追する決議案が可決されたことがあります。