1954年に登場して今も変わらぬ「シウマイ弁当」、雑誌やネットで度々実施される“駅弁人気ランキング”の類の企画では1位になることはほとんどなく、トップ3に入ることも稀です。ただ、常にトップ10には顔を出すなど、安定した人気を誇っています。

流行に左右されない定番の駅弁と言えましょう。

崎陽軒「シウマイ」は全国展開、「シウマイ弁当」はローカル展開

崎陽軒「シウマイ弁当」、1日にどれだけ売れているのでしょうか?

こちらも正式な統計データはないものの、野並社長(崎陽軒の3代目社長)のインタビューなどによれば、1日で約2万4,000個も売れているようです。これだけでも大変な数字ですが、このほぼ全てが首都圏(神奈川、東京、千葉、埼玉など)及び静岡県での販売ということも驚きです。

実は、崎陽軒の「シウマイ」は真空パックで全国展開していますが、「シウマイ弁当」は前述した地域でしか販売していません(一部例外あり)。関西圏を中心とした西日本にお住まいの方で崎陽軒の「シウマイ弁当」を一度も見たことがない、という人がいても全く不思議ではないのです。

これは崎陽軒の経営理念の1つである、ナショナルブランドを目指さずに“優れたローカルブランド”を目指すという方針に基づいた結果と言えそうです。