「プリントゴッコ」で年賀状作成
冬休みに入る少し前、教室では友人同士で住所交換をする姿がアチラコチラで見られました。
前年から知っているお友達は良いのですが、今年から同じクラスになった子や、ちょっと気になる男の子…なんかに勇気を出して住所を聞いたものです。
そして、冬休みに入ると真っ先に取り掛かっていた年賀状作り。だって、クリスマス前には投函しなくちゃいけませんからね。
冬休みの宿題は後回しで、冬休み早々は年賀状作りに取り掛かりました。
その時に大活躍したのが「プリントゴッコ」(理想科学工業)です。30代の方でも、知らないかもしれませんね…。
家庭用簡易印刷機で、子どもの玩具としての立ち位置ながら、家庭で同じ図柄を何枚も作成することができる印刷機として一世を風靡した商品です。
フタの部分に豆電球を仕込んで、年賀状に写したい図柄を「ハイメッシュマスター」と呼ばれる部品に挟みます。
プリントごっこ本体に「ハイメッシュマスター」を挟んで、グッとフタを押します。
フタに仕込んだ豆電球が「ピカッ!」と光ればOK。図柄が無事「ハイメッシュマスター」に写し込まれるので、あとはその上から専用絵の具で色を乗せます。
その後、真っ白な年賀状を1枚1枚プリントゴッコに挟んでは押し、挟んでは押し…と、図柄を印刷していくのです。
この作業をしていると、印刷を乾かすために部屋中が年賀状で埋め尽くされ、足の踏み場も無くなります。
翌年には、この年賀状を立てておいて乾かすという画期的なキットの存在を知り、親におねだりして別売りキットを買ってもらいました。
これで「気が付いたら、トイレに行けなくなっちゃった!」という状況を脱しました(笑)。
ちなみに、表面の宛先は手書きになります。
今となっては、とても手間のかかる作業だったと思うのですが、筆者がプリントゴッコを持っていなかった時は年賀状作りがもっと面倒で、プリントゴッコを持っている友人が本当に羨ましかった記憶があります。