・「職場の後輩が結婚したのですが、どうやら私の前では結婚の話題を控えているようなのです。さっきまで新婚生活の話で盛り上がっていた様子なのに、私が近づいたら急に静まり返る場面も。私だって、同じようにみんなの話に入りたいのに…。独身の私に気を遣ってくれているのだと思いますが、その配慮が余計に虚しく感じます」

・「一人旅行が趣味なのですが、団体ツアーに参加したときは周囲の目線が痛かったです。夫婦や友達同士で参加している人ばかりだったので、1人で参加している私が珍しかったのでしょう。どことなく、『なんで1人なんだろう』と不思議がられている空気も感じました。旅館は1人で泊まると割高だし…おひとりさま旅行には、それなりのデメリットが伴います」

・「賃貸を探す際、住みやすそうだと感じたエリアはファミリー世帯向けの住宅ばかりでした。私1人で家賃を払うのはキツいし、仕方なく諦めることに。そろそろ両親の年齢的に保証人を頼みにくいので、今度引っ越す際は妹に頼まないといけないかも…と思うと気が引けます」

直接言われることはなくても、目線や周囲の配慮によって肩身の狭い思いをするケースがあるようです。世代や職場によっては、結婚することを当たり前のように捉えている場合もあるでしょう。そのようなイメージが漂っていると、おひとりさまはどことなく居心地の悪さを感じるのではないでしょうか。

まとめ

2015年の国勢調査の結果では、調査時に50歳である男女のうち結婚歴がない人の割合は、男性23.4%、女性14.1%でした。こうみると、おひとりさまは決して珍しい存在ではありません。

そして、この数字は1990年の調査以降どんどん増えているのが現状です。今後もこの割合は増加すると見られており、それに伴いおひとりさま向けのサービスもさらに充実していくでしょう。独身の方がいま感じているデメリットも、減っていくといいですね。

LIMO編集部