住宅購入は一生に一度の大きな買い物ですから、絶対に後悔したくないもの。さまざまな物件を巡ったり、ネットなどで情報を収集したりして、ようやく理想に近い物件や立地に出会えた…という人も少なくないはずです。しかし、そうやって苦労して出会えた場所が、鶴の一声で夢幻と化してしまった…という苦い経験をした方も。その恐るべき鶴の一声とは、まぎれもない「両親」の意見なのです。

「駅に近くセキュリティ対策が充実しているマンションを購入しよう、と夫婦で決めていたのに、舅が『買うなら一軒家にしなさい』と言ってきて…。『夫婦ふたりで決めることだから』と何度言っても聞く耳持たず。最終的に主人が折れてしまって一軒家を購入することに…。でも、私たちの予算では駅近くで一軒家なんてとても買えないから、駅からかなり離れた場所にしなければなりません。こんなことなら賃貸のままがよかった!舅の言いなりになっている主人にも腹が立ち、なんだか夫婦間もぎくしゃくしています」(32歳/医療関係)

「住みたいな、と思っていた場所に建売住宅が販売されることになったので購入することに。建売とはいえ建築前だったので、壁紙やシステムキッチンの色が選択できたんです。そのことをうちの母に言うと、『私の経験でいろいろアドバイスできると思うから』と住宅メーカーとの話し合いに同行したい、と言ってきました。主人に相談すると、『いいじゃないか。俺、正直なんでもいいからお前とお義母さんで決めてきてくれよ』と快諾してくれたので、私と私の母、そして住宅メーカーの方と話をすることに。

ところが当日、母が私を差し置いてすべて決めてしまうんです。『キッチンは明るい色の方がいいからこの色』『おトイレもこの色が感じいいからこれにしましょう』って感じで。確かに母のセンスはいいし、選択した理由も理にかなっていたのですが、『この家は私たちの家なのに…』とものすごくモヤモヤしてしまいました」(30歳/専業主婦)

年長者の教え、あなた受け入れる?

このように、マイホーム購入の際に両親からいろいろ口出しされるというケースは少なくないようですあれやこれやと口を出されたら、「うるさいなぁ」と思ってしまうのは当然かもしれません。「自分たちが住むための家」なのになんでこんなに口出ししてくるの?とゲンナリしてしまう気持ちもよくわかります。