飼い主としての熊沢楓さんに聞く

6匹の猫と一緒に暮らす熊沢さん。「猫と一緒に暮らす」ということは、熊沢さんにとってどういうことなのでしょうか。

「なんでしょう……家族? 猫と一緒に暮らしていなかったら旅に出て帰らなかったでしょうし、家も持たなかったでしょうね。猫の安全や生活を最優先に考えて暮らしているので、私の『芯』と言うか、船の『バラスト』みたいなものだと思います」

熊沢さんにとって、猫は生活の中心。熊沢さんがいないと猫たちはごはんも食べられませんが、猫たちがいなければ熊沢さんの生活もまた成り立たないようです。

ストーブを中心に集まる熊沢さん宅の猫たち

熊沢さんが猫のレスキューカードを作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょう。

「ボランティアとして参加している猫の保護団体で、災害時のペット救助に役立つシールを作ることになりました。玄関などに『家に猫がいます』というシールを貼っておけば、救助される可能性も高まります。そのときに、カードタイプのものもあるということを知り、ひとり暮らしの私にはこちらも重要だと思い、作りました」

また、レスキューカードのことをツイートしたのにも理由がありました。それは最近Twitterで話題に上った、3匹の猫を飼いながら急病で倒れ、救急搬送された人の話でした。