レスキューカードはペットのためだけでなく

熊沢さん宅のストーブ前でくつろぐミッキーとセプテンバー教授


熊沢さんのように人間1人がペットと暮らす場合、人間が事故に遭ったり病気になったりしてペットの世話ができなくなったときには、ペットをほかの人に託さねばなりません。しかし、すぐにペットのことを誰かに頼むことができない場合もあります。

そんなときのためのレスキューカードですが、カードで保護をお願いする対象はペットだけに限らないのではないか、と熊沢さんは言います。たとえば小さなお子さんがいる場合。あるいは介護が必要な家族がいる場合。世話をできるのが自分だけなら、レスキューカードを持っておくといいのではないでしょうか。

レスキューカードは連絡先など個人情報を書いておきますから、持ち歩くにはリスクもあります。その点もあって全面的におすすめはできない、と熊沢さんもおっしゃいます。

しかし、「家に(ペット・子供・介護が必要な家族)がいます」、「もしものときは(電話番号)に連絡をしてください」と記したカードを、運転免許証や保険証などと一緒に常時携帯しておけば、もしかしたら最悪の事態を防げるかもしれません。

リスクも考え合わせた上で、レスキューカードを持つか持たないか、また、生活をともにする大切な家族、かけがえのない生命の安全のことを、改めて考えてみませんか。

衛澤 創