見知らぬ人がくれる言葉と笑顔で元気に

まだ知り合いも友人もおらず、孤独感に苛まれた私を癒してくれたのは、外出先で行き会った人々でした。これは予想外のことです。

見知らぬ私にかけてくれる人々の言葉や、通り過ぎる際に目が合った時の笑顔でずいぶん救われました。他愛のないことを一言二言、ちらっと見せる微笑み。それで十分でした。

たとえば、ベビーカーを押しながら近所を歩いていると、通り過ぎがてら見知らぬ人が「おはよう! 今日はいい天気ね」とか、公園で散歩中に「まぁ! なんてかわいい赤ちゃんなの! 女の子なのね? 今お幾つ?」とか。スーパーマーケットに買い物に行けば、「ママがお買い物している間、いい子にしていて偉いわね」といった具合でした。

私も質問に答えたり、話をしたり。こんな単純な会話はほんわかと温かく、じわっと心にしみ、筆者の孤独感にはよく効きました。

理由ははっきりわかりません。強いていえば、知らない人とはいえ、やりとりを通して周囲とのつながりが感じられたこと、自分の存在を認めてもらえたことにあるのかもしれません。

皆で見守る子どもの安全

幼児期に入ると、親子で遊び場に頻繁に通うことになります。遊具は定期的に検査され、地面にはバーク(樹皮)やゴム製マットが敷かれ、安全管理は行き届いています。しかし、子どもの行動は予測できません。親をはじめとする近くにいる大人がいてこそ、遊び場の安全は初めて確保されたといえるのです。

子どもはあちらこちらと遊びまわりますから、親であれば必然的に遊び場全体の様子が目に入ってくるものです。何か危ないことをしようとしている子がいれば、たとえ自分の子どもでなくても、すぐに注意します。