運営会社が統合される2020年10月以降、「LINE Pay」と「PayPay」がひとつになるかはまだわかっていません。そもそも、両者は付帯するサービス内容に大きな違があります。

・PayPayは決済機能がメインで、ヤフーカード以外でも支払いができ、ポイントを貯めることができる。でも、LINE Payは他社のカードを使えない(LINE Payは他社のカードも登録できますが、LINEストアやLINEほけん、LINEモバイル等のオンライン決済のときにだけ使用可能です。チャージをすることはできません)。

・LINEのメインはコミュニケーションツール。このほかにショッピングや保険・証券を購入できる金融サービスがあるが、PayPayは決済サービスのみ。

このような違いがあるため、LINE PayとPayPayは少なくとも2020年秋まではうまく補完しあうようにリソースを振り分け、勢力拡大を目指していくと思われます。

クレジットカードや電子マネーと何が違うの?

QRコード決済はいわゆるクレジットカードやデビッドカード、電子マネーと同じキャッシュレス決済のひとつです。他のサービスに比べると、シェアは低いですが、急激にユーザー数を増やしています。先のインフキュリオン・グループの調査でも、2019年3月と2019年10月のQRコード決済アプリの利用率を比較すると3倍以上になっていることが分かります。では、他のキャッシュレスサービスとはどう違うのでしょうか?

QRコード決済の支払い方法は各社に違いがあり、アプリにあらかじめチャージするタイプやクレジットカードに紐づけされているものが主流です。ほかのキャッシュレスサービスとは防犯の面で違います。QRコード決済はカードをいったん相手に渡すこととがないため、情報を盗まれることや不正に利用されることが少ないのです。